それでも、《美味しい》

なんだか今日は一日中、生きた心地がしなかった。


ただぼんやり窓を眺めていたら、


日が沈んでいて、


一日が終わっていて、


私は今日も布団に潜ろうとしている。


何気ない毎日を過ごせているのも、


ある意味奇跡と呼べるこの世の中で、


のんびりと、


明日の献立を考えられるくらいには心の余裕ができてちょっとホッとしてる。


どんなに苦しくても、寂しくても、


涙が出ないほど悲しいことがあっても、


塩サバの味がして、


美味いなぁと感じられて…


辛いことがあっても、それでも、


お米を口に頬張ったときに


《美味しい》と感じられること。



とてつもなく、幸せなんだなぁと感じる。


幸せの尺度は人それぞれ違うと思うし、私にとっての《美味しい》は、誰かの味覚にとっては「不味い」かもしれないけれど。


今日もご飯が美味しくいただけたことに感謝して、


明日は、頑張って唐揚げ、作ろう。


そのための下準備は今日終わらせた。


一日染み込ませたタネ、揚げたら美味しいんだろうなぁ…


おやすみなさい。